中途採用は一般的に、「採用戦略の立案」、「採用予算の管理・運用」、「募集要項の考案・作成」、「採用手法の選定」、「応募者の選考(書類選考・面接・合否確定)」、「内定出し」、「内定者のフォロー」のプロセスで実施される。採用者が配属される部門の当事者は、こうしたプロセスにどの程度関わっているのだろうか。

はじめにリクルートは、中途採用における「採用戦略の立案」に誰が関わっているかを尋ね、「人材を求めている部門(責任者または担当者)の採用関与の有無と“採用成功”の関係性」を分析した。すると、「採用が上手くいっている」との回答は、配属部門の責任者または担当者が採用に関わっている企業で57.3%、関わっていない企業で42.9%だった。人材の配属部門の当事者が採用に関わっている企業のほうが、採用成功率が14.4ポイント高かった。

これを受け同社は、「実際の配属部門の当事者が、採用プロセスの最上流である戦略立案から採用に関わることで、現在の事業から見て足りていないことは何か、それを解決していく人材に必要なスキル面や人物面の詳細な検討といった人材要件定義が早い段階で可能となる」とした上で、「その結果が書類選考基準や面接内容に反映されることで、採用成功につながっていると考えられる」とコメントしている。

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